TRPGリプレイ動画作者が映画のD&Dを見に行ったので感想書きます

世間では嘘をついてもよい日ということになっていますが、
映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」を見に行ったので正直に感想を書きます。
D&Dという有名なTRPGの映像化作品ですね。
自称映画好き&自称TRPG好きとして、見に行かないという選択はない!

なるべく気をつけていますが、感想を書く上でどうしてもネタバレになる箇所があります。

ネタバレが嫌な人と、この感想で興味を持った人は、ぜひ見に行ってください。おもしろいから!

スポンサードリンク
↓ 記事の続きはこちらから

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』オフィシャルサイト

オフィシャルサイトを見に行く

どれくらい原作を知っている必要がある?

この映画を楽しむ上で原作知識はいらないです。

D&Dどころか「TRPGとはなんぞや」な人が見ても問題ないつくりになっています。
ゲームやアニメでよくある、剣と魔法の世界が好きならスッと入っていける内容です。

魔法とかモンスターとかは映像でわかりやすいので、原作を知らないから楽しめないというものでもないですし、
物語の鍵になる要素は、印象的なシーンでそういうものだとわかりやすく使われたり、説明されたりしています。
原作を知らない人でも楽しめるかという点については、かなり気をつかっていると思われます。

逆にD&D要素はどれくれいある?

むかーし電撃文庫で出ていたルールブックを読んだ程度の知識でしたが、覚えているモンスターがいっぱい出てきて良かったです。
個人的にはゼラチナスキューブが出て嬉しかった。

そういう小ネタレベルの原作要素はかなり多いと思われます。

サイコロを振ったり、ゲームマスターが出てくるみたいなメタ要素はないですが、方眼紙状のダンジョンを進むシーンは印象的に使われています。

ソードワールド(別のTRPG)の思い出の話で恐縮ですが、あるシーンでは、メンバー全員で1体の敵を取り囲んで攻撃している状況があって、同じだなと思い出してクスッときました。

魔法の扱われ方が好き

いわゆる攻撃魔法に分類されるような魔法は、あまり前面には出てこないです。(出るときは、主に敵の魔法使いがハデにやっている)
津波の魔法は使いようによっては攻撃魔法といえるのでしょうが、船を急発進させるために使うなど面白い使われ方をしています。

移動や変身など、敵を倒す以外の魔法で困難を解決していくシーンが多くて、TRPGっぽさを感じました。とても良かったです。
「魔法を使えば全部解決」という展開ではなくて、工夫して使うことで良い結果にもっていこうとする感じで好印象でした。

といった丁寧なお話づくりとは裏腹に、
仲間の魔法使いに対して、魔法をよく知らない人達が「魔法で全部なんとかしてくれ」と丸投げしているシーンは、問題をエンジニアに丸投げする現場みたいで謎の既視感がありました。

シナリオ

韻を踏むよな展開や、伏線の回収といった物語の動かし方がとてもうまいと思いました。
上映時間は2時間を越えますがテンポはかなり早いです。
次々と色々なシーンが出てきて飽きずに見ることができました。

冒頭に主人公のこれまでを語らされるシーンがありますが、そこだけやって「前編」とか「パート1」とかになりそうな内容が詰まっています。
(私が知らないだけで、前日譚的なものを描いた作品があるのかもしれない?)

メインヒロインのホルガは、戦闘シーンでは無敵の脳筋戦士ぶりを見せてカッコよかったし、旅の目的となるキャラクターとのエピソードでは、強さ以外の部分も深掘りされていてとても良かったです。

残念なところ

  • いつも行く映画館でやっていなかったので焦った(私情)
  • 1回見ただけだと、ドラゴンから逃げるシーンのラストがよくわからなかった。

さいごに

ふだんからTRPGで遊んだり、リプレイ動画をつくったりする程度にはTRPG好きを名乗ってもよいはず。
・・・と、意気込んで見に行ったのですが、書いた通りTRPG要素はほぼ無いです。

でも1本の映像作品として、とても満足できた内容でした。

ブルーレイとかが出たら見返したいなあと思いますが、大画面映えする幻想的なシーンも多くて、映画館で見てこそという気もしますね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください